令和6年度合宿研修会を開催しました

2024年6月吉日

一般財団法人本多流生弓会(理事長:本多利永本多流四世宗家)は、令和6年6月22日・23日の両日、野辺山・帝産ロッジ洗心弓道場(長野県南佐久郡)において、令和6年度合宿研修会を開催しました。

宗家は欠席でしたが、高原の爽やかな空気のなか、参加者39名により、初日は射礼、射技で射場を分け、それぞれに師範会がついて各人の技量に応じた丁寧な案内を受けながら研修を行いました。特に射技研修では軽装・素足で当流の目指す「体全体の力を使って大きく引き、緩まず鋭い離で早い矢を飛ばす」ための土台となる足踏・胴造を強く意識した稽古を行いました。夕刻には印可審査が行われ、1名が進境に応じた印可が許されました。

2日目はあいにくの雨模様でしたが、前半は参加者全員による組立射礼の稽古、後半は仕上げの射技研修を行いました。

今後も本会は、本多利實翁(注1)が創始し、現代射法として普及した「正面に打ち起こして大三を取る射法」(注2)の神髄を追求して参ります。また、翁が残した「生弓斎文庫」(注3)に基づく古来の伝統的射学を後世に伝えるとともに、現代科学を駆使した研究も積極的に取り入れ、日本の弓道文化の継承・発展に寄与して参ります。

(注1)
本多流流祖。生弓斎と号す。天保7(1836)年生。江戸における日置流竹林派の家元。第一高等学校、華族会館、東京美術学校、東京帝国大学、大日本弓術会などを指導した。大正・昭和初期に活躍した名射手の多くは翁に学び、弓聖とも称えられる。
(注2)
本会の師範であった髙木棐(たかぎ・たすく)氏は、財団法人(現公益財団法人)全日本弓道連盟範士・十段で、副会長、審議会委員、全日本学生弓道連盟会長などの要職を歴任され、全日本弓道連盟弓道教本第一巻創刊当時の射法制定委員として全日本弓道連盟射法の制定に尽力された。
(注3)
生弓斎文庫には、翁が収集した弓書1,000冊以上が収められ、貴重な弓道文化遺産となっている(非公開)。

京都研修会で印可審査を受審をお考えの皆さまへ

題記につきまして、例年ですと審査申し込み要領等を会報にてお知らせしておりますが、今年は会報制作が若干遅れる予定です。

そこで、以下のとおり申し込み要領を事前にお知らせしますので、受審をお考えの方はご準備ください。

■受審希望申出締切 4/12(金)

■申込書、論文締切 4/25(木)

詳細は師範会事務局長または業務部までお問合せください。

以上

 

合宿研修会を開催しました

                               令和5年7月吉日

 一般財団法人本多流生弓会(理事長:本多利永本多流四世宗家)は、令和5年6月24日・25日の両日、圡善旅館(千葉県香取郡)において令和5年度合宿研修会を開催しました。コロナ禍により令和元年以来、4年ぶりに同地での開催となり、北は北海道、南は台湾まで、47名が参加しました。

初日は師範会からの講話「案内について」「十分に矢束を取る意義」に始まり、さっそく射技・射礼研修が行われました。特に、今年は本会創立100周年であり、秋に「創立100周年記念射会 明治神宮奉納演武」が予定されていることから、会員各自の演武に向けた研修が入念に行われました。

また射学研修として、同じく創立100周年記念事業の一環として発刊を開始する『本多流叢書』第1期5巻の製作進捗状況と内容の解説がなされました。

射技研修では、師範会メンバーを中心に熱心な案内が行われ、参加者もそれに応えるかのように、時間一杯、真剣に稽古に打ち込みました。

その一方で、余興的も間に挟み、楽しく弓を引く事も大切にしています。

2日目は師範会メンバー、指導員による各種射礼の模範演武ののち、初日に続いて各自射技・射礼研修に励みました。その間、別射場では印可審査が行われ、進境に応じて3名に印可が許されました。

梅雨時期ではありましたが、両日とも晴天に恵まれ、参加者は熱心に、また楽しく弓を引き、充実した夏のひと時を過ごしました。

今後も本会は、本多利實翁(注1)が創始し、現代射法として普及した「正面に打ち起こして大三を取る射法」(注2)の神髄を追求して参ります。また、翁が残した「生弓斎文庫」(注3)に基づく古来の伝統的射学を後世に伝えるとともに、現代科学を駆使した研究も積極的に取り入れ、日本の弓道文化の継承・発展に寄与して参ります。

注1:本多流流祖。生弓斎と号す。天保7(1836)年生。江戸における日置流竹林派の家元。第一高等学校、華族会館、東京美術学校、東京帝国大学、大日本弓術会などを指導した。大正・昭和初期に活躍した名射手の多くは翁に学び、弓聖とも称えられる。

注2:本会の師範であった高木棐(たかぎ・たすく)氏は、財団法人(現公益財団法人)全日本弓道連盟範士・十段で、副会長、審議会委員、全日本学生弓道連盟会長などの要職を歴任され、全日本弓道連盟弓道教本第一巻創刊当時の射法制定委員として全日本弓道連盟射法の制定に尽力された。

注3:生弓斎文庫には、翁が収集した弓書1,000冊以上が収められ、貴重な弓道文化遺産となっている(非公開)。

記念撮影

特訓!

射学研修

熱心な案内の様子

第44回中央研修会を開催しました

                               令和4年10月吉日

 一般財団法人本多流生弓会(理事長:本多利永本多流四世宗家)は、令和4年10月1日、2日の両日、明治神宮至誠館(東京都渋谷区)において第44回中央研修会を開催しました。中央研修会は昭和53年に本部研究会として第1回が開かれて以降、本会の最も重要な研修会として全国から会員が集い、毎年秋の恒例行事として開催されてきました。

 第42回・第43回はコロナ禍のため中止となったため、今回は3年ぶりの開催となりました。初日は「講演」と題して宗家講話に始まり、師範講話、会員発表2件および支部発表1件が行われ、会員の日頃の研究の成果や支部の活動内容が報告されました。あわせて、印可認許者に対し宗家から印可状が授与されました。初日の参加者は39名でした。2日目は参加者43名、「射技射礼研修」として、師範会による矢渡ののち、模範演武、会員射礼、師範による射技講話、射技研修および射礼研修が行われました。2日間にわたり本多流弓道について射学・射技・射礼の各分野で研鑽を積むとともに、さわやかな秋晴れのなか、大いに弓を楽しみました。

 今後も本会は、本多利實翁(注1)が創始し、現代射法として普及した「正面に打ち起こして大三を取る射法」(注2)の神髄を追求して参ります。また、翁が残した「生弓斎文庫」(注3)に基づく古来の伝統的射学を後世に伝えるとともに、現代科学を駆使した研究も積極的に取り入れ、日本の弓道文化の継承・発展に寄与して参ります。

注1:本多流流祖。生弓斎と号す。天保7(1836)年生。江戸における日置流竹林派の家元。第一高等学校、華族会館、東京美術学校、東京帝国大学、大日本弓術会などを指導した。大正・昭和初期に活躍した名射手の多くは翁に学び、弓聖とも称えられる。
注2:本会の師範であった髙木棐(たかぎ・たすく)氏は、財団法人(現公益財団法人)全日本弓道連盟範士・十段で、副会長、審議会委員、全日本学生弓道連盟会長などの要職を歴任され、全日本弓道連盟弓道教本第一巻創刊当時の射法制定委員として全日本弓道連盟射法の制定に尽力された。
注3:生弓斎文庫には、翁が収集した弓書1,000冊以上が収められ、貴重な弓道文化遺産となっている(非公開)。
宗家講話

宗家講話

印可状授与

記念撮影

記念撮影

模範演武

模範演武