第12回遠的大会を開催しました

令和5年7月吉日

一般財団法人本多流生弓会(理事長:本多利永本多流四世宗家)は、令和5年7月22日、東京武道館(東京都足立区)において第12回遠的大会を開催しました。参加11名と少人数の大会となりましたが、夏の一日、さわやかな汗を流しました。

今後も本会は、本多利實翁(注1)が創始し、現代射法として普及した「正面に打ち起こして大三を取る射法」(注2)の神髄を追求して参ります。また、翁が残した「生弓斎文庫」(注3)に基づく古来の伝統的射学を後世に伝えるとともに、現代科学を駆使した研究も積極的に取り入れ、日本の弓道文化の継承・発展に寄与して参ります。

注1:本多流流祖。生弓斎と号す。天保7(1836)年生。江戸における日置流竹林派の家元。第一高等学校、華族会館、東京美術学校、東京帝国大学、大日本弓術会などを指導した。大正・昭和初期に活躍した名射手の多くは翁に学び、弓聖とも称えられる。
注2:本会の師範であった高木棐(たかぎ・たすく)氏は、財団法人(現公益財団法人)全日本弓道連盟範士・十段で、副会長、審議会委員、全日本学生弓道連盟会長などの要職を歴任され、全日本弓道連盟弓道教本第一巻創刊当時の射法制定委員として全日本弓道連盟射法の制定に尽力された。
注3:生弓斎文庫には、翁が収集した弓書1,000冊以上が収められ、貴重な弓道文化遺産となっている(非公開)。

合宿研修会を開催しました

                               令和5年7月吉日

 一般財団法人本多流生弓会(理事長:本多利永本多流四世宗家)は、令和5年6月24日・25日の両日、圡善旅館(千葉県香取郡)において令和5年度合宿研修会を開催しました。コロナ禍により令和元年以来、4年ぶりに同地での開催となり、北は北海道、南は台湾まで、47名が参加しました。

初日は師範会からの講話「案内について」「十分に矢束を取る意義」に始まり、さっそく射技・射礼研修が行われました。特に、今年は本会創立100周年であり、秋に「創立100周年記念射会 明治神宮奉納演武」が予定されていることから、会員各自の演武に向けた研修が入念に行われました。

また射学研修として、同じく創立100周年記念事業の一環として発刊を開始する『本多流叢書』第1期5巻の製作進捗状況と内容の解説がなされました。

射技研修では、師範会メンバーを中心に熱心な案内が行われ、参加者もそれに応えるかのように、時間一杯、真剣に稽古に打ち込みました。

その一方で、余興的も間に挟み、楽しく弓を引く事も大切にしています。

2日目は師範会メンバー、指導員による各種射礼の模範演武ののち、初日に続いて各自射技・射礼研修に励みました。その間、別射場では印可審査が行われ、進境に応じて3名に印可が許されました。

梅雨時期ではありましたが、両日とも晴天に恵まれ、参加者は熱心に、また楽しく弓を引き、充実した夏のひと時を過ごしました。

今後も本会は、本多利實翁(注1)が創始し、現代射法として普及した「正面に打ち起こして大三を取る射法」(注2)の神髄を追求して参ります。また、翁が残した「生弓斎文庫」(注3)に基づく古来の伝統的射学を後世に伝えるとともに、現代科学を駆使した研究も積極的に取り入れ、日本の弓道文化の継承・発展に寄与して参ります。

注1:本多流流祖。生弓斎と号す。天保7(1836)年生。江戸における日置流竹林派の家元。第一高等学校、華族会館、東京美術学校、東京帝国大学、大日本弓術会などを指導した。大正・昭和初期に活躍した名射手の多くは翁に学び、弓聖とも称えられる。

注2:本会の師範であった高木棐(たかぎ・たすく)氏は、財団法人(現公益財団法人)全日本弓道連盟範士・十段で、副会長、審議会委員、全日本学生弓道連盟会長などの要職を歴任され、全日本弓道連盟弓道教本第一巻創刊当時の射法制定委員として全日本弓道連盟射法の制定に尽力された。

注3:生弓斎文庫には、翁が収集した弓書1,000冊以上が収められ、貴重な弓道文化遺産となっている(非公開)。

記念撮影

特訓!

射学研修

熱心な案内の様子