創立100周年記念行事を開催しました

令和5年11月吉日

一般財団法人本多流生弓会(理事長:本多利永本多流四世宗家)は、令和5年10月28日、29日の両日にわたり、東京都内各所で創立100周年記念行事を開催しました。

本会の起点は本多利時宗家が二世を継承した大正12(1923)年に置いており、令和5(2023)年に本会は創立100周年を迎えました。このたび、かねて準備していた各種記念行事を実施しました。

■明治神宮記念参拝
令和5年10月28日(土)12時30分より  於:明治神宮神楽殿
記念講演会・明治神宮奉納演武に先立ち、本多理事長・宗家および夫人、飯野常務理事、坂本師範の四名で記念事業の成功を祈願する昇殿参拝を行いました。

■記念講演会
令和5年10月28日(土)14時より  於:日比谷図書文化会館コンベンションホール
講演会に先立ち、功労者表彰式が行われ、永年にわたり本会を支えていただいた顧問・師範代の寒川泰壽氏に理事長から感謝状と記念品が贈られました。
続いて印可授与式が行われ、宗家から直接、欧州支部の会員を含む認許者に対し印可状が手渡されました。
講演会では宗家、飯野常務理事、多々良評議員の3名が登壇。欧州から訪日して参加した20名の欧州支部会員への配慮として、初の試みとして英訳も準備しました。

・基調講演 100年前の生弓会と大震災を振り返る

本多流四世 本多 利永

・一般財団法人本多流生弓会の歴史

常務理事 飯野 雄一郎

・本多流の特徴は?正面打起と大三を正しく

洗心洞稽古会 多々良 茂

■祝賀会
令和5年10月28日(土)16時より  於:帝国ホテル桜の間
本多利永四世宗家をはじめとする本多家の方々もお招きし、盛大に開催しました。

■明治神宮奉納演武
令和5年10月29日(日)10時30分より  於:明治神宮至誠館第二弓道場
本多利實翁嫡孫本多利時が家元を継承し、流祖の遺志を継承する生弓会(当時)が創始されて100周年を機に、明治神宮秋の大祭を奉祝し、本多流の弥栄を祈念するため本多流生弓会創立100周年記念明治神宮奉納演武を挙行しました。
午前中に神事として宗家による鳴弦、坂本師範による蟇目が奉仕され、続いて選抜された会員による特別演武が奉納されました。その後、開会式、記念撮影、昼食休憩をはさみ午後から会員演武が行われ、各人一手を奉納しました。

今後も本会は、本多利實翁(注1)が創始し、現代射法として普及した「正面に打ち起こして大三を取る射法」(注2)の神髄を追求して参ります。また、翁が残した「生弓斎文庫」(注3)に基づく古来の伝統的射学を後世に伝えるとともに、現代科学を駆使した研究も積極的に取り入れ、日本の弓道文化の継承・発展に寄与して参ります。

【注1】本多流流祖。生弓斎と号す。天保7(1836)年生。江戸における日置流竹林派の家元。第一高等学校、華族会館、東京美術学校、東京帝国大学、大日本弓術会などを指導した。大正・昭和初期に活躍した名射手の多くは翁に学び、弓聖とも称えられる。
【注2】本会の師範であった高木棐(たかぎ・たすく)氏は、財団法人(現公益財団法人)全日本弓道連盟範士・十段で、副会長、審議会委員、全日本学生弓道連盟会長などの要職を歴任され、全日本弓道連盟弓道教本第一巻創刊当時の射法制定委員として全日本弓道連盟射法の制定に尽力された。
【注3】生弓斎文庫には、翁が収集した弓書1,000冊以上が収められ、貴重な弓道文化遺産となっている(非公開)。

第12回遠的大会を開催しました

令和5年7月吉日

一般財団法人本多流生弓会(理事長:本多利永本多流四世宗家)は、令和5年7月22日、東京武道館(東京都足立区)において第12回遠的大会を開催しました。参加11名と少人数の大会となりましたが、夏の一日、さわやかな汗を流しました。

今後も本会は、本多利實翁(注1)が創始し、現代射法として普及した「正面に打ち起こして大三を取る射法」(注2)の神髄を追求して参ります。また、翁が残した「生弓斎文庫」(注3)に基づく古来の伝統的射学を後世に伝えるとともに、現代科学を駆使した研究も積極的に取り入れ、日本の弓道文化の継承・発展に寄与して参ります。

注1:本多流流祖。生弓斎と号す。天保7(1836)年生。江戸における日置流竹林派の家元。第一高等学校、華族会館、東京美術学校、東京帝国大学、大日本弓術会などを指導した。大正・昭和初期に活躍した名射手の多くは翁に学び、弓聖とも称えられる。
注2:本会の師範であった高木棐(たかぎ・たすく)氏は、財団法人(現公益財団法人)全日本弓道連盟範士・十段で、副会長、審議会委員、全日本学生弓道連盟会長などの要職を歴任され、全日本弓道連盟弓道教本第一巻創刊当時の射法制定委員として全日本弓道連盟射法の制定に尽力された。
注3:生弓斎文庫には、翁が収集した弓書1,000冊以上が収められ、貴重な弓道文化遺産となっている(非公開)。

合宿研修会を開催しました

                               令和5年7月吉日

 一般財団法人本多流生弓会(理事長:本多利永本多流四世宗家)は、令和5年6月24日・25日の両日、圡善旅館(千葉県香取郡)において令和5年度合宿研修会を開催しました。コロナ禍により令和元年以来、4年ぶりに同地での開催となり、北は北海道、南は台湾まで、47名が参加しました。

初日は師範会からの講話「案内について」「十分に矢束を取る意義」に始まり、さっそく射技・射礼研修が行われました。特に、今年は本会創立100周年であり、秋に「創立100周年記念射会 明治神宮奉納演武」が予定されていることから、会員各自の演武に向けた研修が入念に行われました。

また射学研修として、同じく創立100周年記念事業の一環として発刊を開始する『本多流叢書』第1期5巻の製作進捗状況と内容の解説がなされました。

射技研修では、師範会メンバーを中心に熱心な案内が行われ、参加者もそれに応えるかのように、時間一杯、真剣に稽古に打ち込みました。

その一方で、余興的も間に挟み、楽しく弓を引く事も大切にしています。

2日目は師範会メンバー、指導員による各種射礼の模範演武ののち、初日に続いて各自射技・射礼研修に励みました。その間、別射場では印可審査が行われ、進境に応じて3名に印可が許されました。

梅雨時期ではありましたが、両日とも晴天に恵まれ、参加者は熱心に、また楽しく弓を引き、充実した夏のひと時を過ごしました。

今後も本会は、本多利實翁(注1)が創始し、現代射法として普及した「正面に打ち起こして大三を取る射法」(注2)の神髄を追求して参ります。また、翁が残した「生弓斎文庫」(注3)に基づく古来の伝統的射学を後世に伝えるとともに、現代科学を駆使した研究も積極的に取り入れ、日本の弓道文化の継承・発展に寄与して参ります。

注1:本多流流祖。生弓斎と号す。天保7(1836)年生。江戸における日置流竹林派の家元。第一高等学校、華族会館、東京美術学校、東京帝国大学、大日本弓術会などを指導した。大正・昭和初期に活躍した名射手の多くは翁に学び、弓聖とも称えられる。

注2:本会の師範であった高木棐(たかぎ・たすく)氏は、財団法人(現公益財団法人)全日本弓道連盟範士・十段で、副会長、審議会委員、全日本学生弓道連盟会長などの要職を歴任され、全日本弓道連盟弓道教本第一巻創刊当時の射法制定委員として全日本弓道連盟射法の制定に尽力された。

注3:生弓斎文庫には、翁が収集した弓書1,000冊以上が収められ、貴重な弓道文化遺産となっている(非公開)。

記念撮影

特訓!

射学研修

熱心な案内の様子

訃報

大島善春師範(満 96 歳)が令和5年6月2日逝去されました。

ここに謹んで哀悼の意を表します。

通夜・告別式は以下のとおり執り行われます。

通 夜 令和5年6月6日(火)午後6時
告別式 令和5年6月7日(水)午後1時
喪 主 大島 昭
会 場 いせさき聖苑 大式場
住 所 群馬県伊勢崎市波志江町3553
電 話 0270-21-0500