令和8年度中央研修会を開催しました

令和8年10月吉日

一般財団法人本多流生弓会(理事長:本多利永本多流四世宗家)は、令和8年10月3日、4日の両日にわたり、東京都内各所で令和8年度中央研修会を開催しました。あわせて印可状授与式を行い、当日参加した会員4名が宗家から直接、印可状を授与されました。

■座学研修

於 東京日本橋タワー5階 ベルサール東京日本橋「ROOM11」

本多宗家 基調講演 「射礼における『協調』」

寒川師範代 「みんなの知らない生弓会の裏話をたどる-昭和の終わり頃から-」

尾木師範代 「小口前-堂射と本多流射法に関する考察と試行-」

宮本和子(赤門支部) 「弓道と関節」

小林圭(東海支部) 「的前射礼における武射の『目づかい』について」

飯野雄一郎(赤門支部) 「本多流叢書8巻『日置流竹林派本書』」解説

当日は小口前に関連し、堂射用の弓・矢・弽の実物展示が行われました。実際に手に取ってよいと所有者のご厚意があり、参加した会員は研究を深めることが出来ました

■実技研修

於 明治神宮至誠館第二弓道場

繰大前 師範代

組立  助教

研修  宗家、師範代

 

今後も本会は、本多利實翁(注1)が創始し、現代射法として普及した「正面に打ち起こして大三を取る射法」(注2)の神髄を追求して参ります。また、翁が残した「生弓斎文庫」(注3)に基づく古来の伝統的射学を後世に伝えるとともに、現代科学を駆使した研究も積極的に取り入れ、日本の弓道文化の継承・発展に寄与して参ります。

注1:本多流流祖。生弓斎と号す。天保7(1836)年生。江戸における日置流竹林派の家元。第一高等学校、華族会館、東京美術学校、東京帝国大学、大日本弓術会などを指導した。大正・昭和初期に活躍した名射手の多くは翁に学び、弓聖とも称えられる。
注2:本会の師範であった高木棐(たかぎ・たすく)氏は、財団法人(現公益財団法人)全日本弓道連盟範士・十段で、副会長、審議会委員、全日本学生弓道連盟会長などの要職を歴任され、全日本弓道連盟弓道教本第一巻創刊当時の射法制定委員として全日本弓道連盟射法の制定に尽力された。
注3:生弓斎文庫には、翁が収集した弓書1,000冊以上が収められ、貴重な弓道文化遺産となっている(非公開)。