平成30年9月 野辺山合宿の報告

平成30年10月23日
報告者 杉山 卓

 

恒例の合宿研修会が9月22(土)~23(日)の二日間に亘って実施されました。

合宿研修会は千葉県の土善旅館弓道場と野辺山の帝産ロッヂの二か所を交互に使って行っていますが、今年は長野の野辺山での実施でした。今年はご承知の通り異常気象で相次ぐ台風の襲来で心配しましたが、幸いにも二日間は好天に恵まれました。とは言え、この二日間は三連休に重なったことに加え、東名高速道路の集中工事が行われているのにぶつかり、高速道路が大渋滞で、関西地区からお見えの会員が集合時間に間に合わないという事態が発生しました。しかし、事故もなく全員集合できたことは不幸中の幸いであったと思います。

合宿には総勢51名の方々が参加ということで、ほぼ例年通りの規模での開催となりました。今年の合宿の特徴は、研修会の運営を女性の運営委員(松永さんと高崎さん)にお願いし、これまでの運営に工夫をしていただきました。具体的には参加会員を3グルーブに分けて、それぞれのグループを指導者に預けて指導をしてもらったのですが、グループ分けに際しては、支部毎に纏めてグループ化し、各支部に帰った後に共通の問題意識を持ってもらおうという工夫がされました。射技の指導は難しいもので、各射手の個別の事情が強く反映するものですが、同じ支部で同じ問題意識を共有してもらおうという企画でした。
又、一定の時間で指導者を変更して、色々な指導法を経験してもらうということを行いました。あるグループの指導においては、今回の研修で何を習得して帰りたいかを指導者が質問し、その質問に対して指導者が答えを提供するという例もありました。限られた時間の中で、研修を行うことの難しさは言うまでもありませんが、色々な試みを行って、内容をより濃い、高いものにしてゆくことは非常に大事なことであると思います。
一日目の研修が終了し、食事が終わったら恒例の懇親会が開催され、幾つかのグループに分かれて情報交換が行われていました。これも合宿研修会の大事な要素で、このような機会を利用して日頃聞くことができないような有意義な情報交換ができれば…と思います。

二日目は自由稽古の後、2グルーブに分かれて紅白戦を実施しました。これまでの研修では競射という要素をいれたことは記憶にありませんが、たまには競射で楽しもうという新しい企画でした。それぞれ無邪気に中りを楽しんでおられる姿を拝見して頬が緩みました。

二日間とは言え、正味は丸一日の日程です。あっという間に終了時間を迎え、三々五々帰路につきましたが、帰りも高速道路は大渋滞、電車も大混雑で大変な苦労をしてお帰り頂いたようです。その後の情報では事故もなくお戻りになったようですが。本当に楽しい二日間を過ごさせていただきました。又、来年も元気で集まれるよう心より祈っております。

1日目の集合写真

本館の弓道場から的前を望む。

信州支部の亀岡支部長による矢渡し