本多利實翁伝記が11月に発刊されます

今年は本多流流祖・本多利實翁没後100年に当たります。
本多流生弓会としての出版物ではありませんが、利實翁が師範を務めた東大弓術部より、本多利實翁の伝記を刊行されるとのことですので、案内いたします(執筆者は当会赤門支部の小林会員です)。

本多利實翁伝記 今秋発刊

東京大学大弓術部では初代師範の没後百年にあたり、弓道本多流史上巻 「朝嵐松風 本多利實伝(著 者小林暉昌)」を平成 29 年 11 月中旬に刊行します。永年の調査による 10 章・資料編から成る著作です。

本多利實翁は、明治維新後に廃れかけた弓術の復興、従来の射法を改良し正面打起の普及という偉業をな した弓聖です。射法改良の外、秘伝書に解説を入れて出版する画期的な試みもしています。また利實翁は弓 道以外にも才能を発揮し、東流二絃琴家元、和歌も嗜み、お茶の製造、紙漉、農業と様々な事業も手掛けました。
全国から有名弓術家が利實翁の射風・学識を慕い続々と門を叩き、一門の射風は本多流と呼ばれるように なりました。本伝記は知られざる史実を明らかにした利實翁一代記ですが、利實翁を通して明治・大正の弓 道が復興、隆盛に至る歴史をも語っております。弓人待望の書と言えます。

平成 29 年秋
東京大学弓術部 初代師範本多利實翁没後百年記念事業委員会
委員長・生弓会評議員 多々良 茂


弓道本多流史上巻 「朝嵐松風 本多利實伝」構成

Ⅰ章  指矢・弓書研究と多彩な幕臣時代
Ⅱ章 利重の生涯、松平春嶽が後ろ盾に
Ⅲ章 雌伏の時に異能を発揮
Ⅳ章 弓術再興へ奮起
Ⅴ章 学生らを熱血指導
Ⅵ章 秘伝書を公開、『弓術書』発刊
Ⅶ章 本多の門に実力者集合
Ⅷ章 「本多の弓」、全国展開へ
Ⅸ章 弓道館の攻防と衝撃の遺言
Ⅹ章 「剛健典雅」の世界を歩く

なお、弓道本多流史下巻「本多流百年史」は来年発刊予定です。

本伝記は非売品の限定出版ですが、大学関係者以外の方にもお頒けします。

A5版、500ページ強、布クロス上製本で、本体価格が4,500円(郵送料は別途510円)です。
著者永年の調査に基づく力作ですので是非とも購入していただくようお願いします。

印刷・製本にかかる金額が大きいため、できるだけ事前申込みと事前の入金をお願いします。


●申込み方法

朝嵐松風 本多利實伝」購入希望の方は、郵便振替用紙に氏名・住所・電話番号を忘れずに記入して5010 円(本体価格 4500 円 送料代 510 円)を下記郵便振替口座にお振込ください(振込手数料は 各自負担)。

郵便振替口座名:初代師範本多利實翁没後百年記念事業委員会
口座番号:*****-*-*****(宮下敏行までEメールか電話で問い合わせて下さい)


●問い合わせ先

宮下敏行 〒251-0861 藤沢市大庭 5238-5
TEL 0466-88-0430
携帯 080-5474-3899
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